本格水冷に挑戦1 パーツ選定編

2019年5月20日

水冷に限らず、コンピュータ関連は日本語よりも英語の情報のほうが充実しています。本格水冷って英語でなんて言うんだろうと思ってしらべたらCustom Loopでした。もちろん呼び名はいろいろあってwater cooling systemとか、Liquid coolingとかもありますが、一番参考にしてたEKWBのがCustom Loopと呼んでたので。なんとなく本格水冷よりかっこいい気がする。ちなみに簡易水冷はClosed Loopとか言うみたい。

Thermaltakeのケース、Core P3で実際にPC組んでみたら水冷したい病が悪化しました。水冷なんてよくわかんないし、ケースと同じメーカーのサーマルテイクの水冷キット買えばいいかな？とか思いつつしばらく情報収集の日々でした。

方針を検討する

一番楽しいのがパーツ選んでる時。

最初はこういうのでいいかな？と思うわけです。Thermaltake Pacific C360、値段も手軽だし、何買えばいいかよくわかんないし、全部入りはありがたい。でもこのキット、DDCポンプなんですよね。ポンプはD5とDDCの2種類が主流のようです。D5は大きくて静か、DDCは小さいけど少しうるさいとかなんとか。このサーマルテイクのキットはDDCでした、どうせならD5がいい。Core P3にはD5ポンプがちょうど載せられるようになっているのもポイント。

じゃあこれだ！Thermaltake Pacific M360、これならD5ポンプのキットです。しかし、ラジエータがアルミ製です。最初は気づかなかったんですが、DDCの方はCopper Radiatorって書いてあるのにこっちは書いてないので気になって調べました。

品番はPacific RL360 Radiator、公式サイトをよく見ると、亜鉛合金アルミって書いてます。あぶない。

Manufactured from high-quality German zinc alloy aluminum and aerospace-grade materials

水冷はあんまり詳しくないんですけど、電蝕っていう罠があるのは知ってました。アルミと銅を組み合わせるのはヤバイです。これは避けよう。

あと避けたいのはハードチューブ。写真みるとめっちゃキレイなんだけど、ハードチューブはメンテが大変そうではじめての水冷には向かないんじゃないかなあ。将来的にはグラボも水冷化したいので徐々にパーツ交換していきたいです。まずはソフトチューブで行きたい。

ラジエーターのサイズも気になります。まずはCPUだけだけど、ゆくゆくはRTX2000系のGPUに買い換えて水冷化したいところ。ネットみるとGPUとCPUの間に2つ目のラジエーター入れてる構成がめっちゃ多いんですよ。Core P3にはラジエーター1個しかつけられません。1つでどれくらい冷却性能あるかわかりません。

そこで役に立ったのはEKWBの公式サイトにあるCustom Loop Configuratorです。ケース、マザー、CPUなどを選ぶと最適な構成を提案してくれるステキサイトです。

グラボに対応するWaterBlock(水枕)が無いと警告してくれたりもします。

EVGAのGTX1070SCはリファレンス基盤と同じだと思ってたんですが、ICXタイプは独自のものみたいで対応していませんでした。手持ちのもので他にダメだったのはEVGA GTX1070FTW2です。これもICXだからかダメでした。ひとまずEVGA GTX1070SC Black Edition(ACX)で進めます。

OCとかはしないんで、静音重視で。オープンケースなのでRGBでピカピカ光らせてみるのもいいかな？RGBとADDRESSABLE RGBは単色かレインボーかの違いのようです。ひとまず360サイズのラジエーターであれば問題なさそうな感じ。

ソフトチューブを選んでNEXT

色も選べます。

ポンプとリザーバー選び。一体になったコンボタイプを選びました。初心者だしパーツ点数が少ないほうが良いはず。

とりあえずこんな感じでいってみよー。

トータル$798.93ですって。たかーい！しかし、必要なものが一覧になっててわかりやすいです。これを元にAmazon.comを物色していきます。

パーツ選定

基本的に全部Amazonで買います。なぜなら送料がかからずに返品がとても楽だからです。他の通販サイトではハワイ宛の送料は基本高いですし「ハワイ・アラスカは除く」とかいうのもありますので。

ラジエーター

EKWB EK-CoolStream CE 420 Radiator, Triple, Black $109.99

一番悩みました。コンフィギュレーションでおすすめされたEK-CoolStream XE360は結構分厚いんですよ。60mmもあります。

Core P3に乗せることを考えると、厚すぎるとガラスパネルつけられなくなりそうなので、厚さ45mmのCEシリーズの140mmファン3連のラジエーターにしました。Core P3は420サイズまでつけられるそうだし、140mmファンを低回転で回したほうが静かなはず。あとXE360より若干安いです。

ポンプ・リザーバー

EK-XRES 140 Revo D5 PWM – Plexi (incl. sleeved pump) $64.13

EKWB製のD5ポンプに決めました。決め手はPWM制御ができること。ThermaltakeのD5ポンプがCore P3にはジャストフィットなんですが、流水速度がツマミによる手動調節なんですよね。今どきそんな面倒くさいことしたくないです。これは中古ですが、新品同様。パッケージにダメージがあるそうです。使えれば問題ないし、何より安い。新品だと$189.09ですから。

EKWB EK-UNI Pump Bracket (140mm Fan) $15.99

ThermaltakeのポンプじゃないのでCoreP3に付属の金具が使えないかもしれません。14cmファンに固定するようのオプション金具です。

CPUウォーターブロック

Thermaltake Pacific W4 Plus $94.99

ケースに合わせてサーマルテイク製、せっかくなので光らせて見たくてRGB Plus対応のものを選びました。サーマルテイクの場合、レインボーに光らせるアドレッサブルRGB対応のものはRGB Plusというシリーズを買わないとダメです。Plusがついてないのは単色にしか光らないやつだったりするので注意。だいたいコントローラーの形でわかるかな。

EKWBのと迷ったんですが、あっちは12V RGB、つまり単色にしか光らない上に高かったのでこれにしました。LED制御できるコントローラー付きってのもポイント、EKWBのはコントローラーがないのでマザーで制御する必要がありそう。うちのマザーボードは古くてAuraSyncなどついてないから。

フィッティング

EKWB EK-ACF Compression Fitting for Soft Tubing, 10/13mm 2セットで$77.98

無難にEKWB、これはソフトチューブ固定用。

EKWB EK-AF G1/4″ 10mm Ball Valve $21.99

排水用のバルブです。ソフトチューブなら不要という説もありますが、後々グラボも水冷化したいし、しょっちゅう構成変える気がするので最初からつけます。

EKWB EK-AF G1/4″ Rotary Y-Splitter Fitting $14.99

バルブを接続する用の分岐です。

EKWB EK-AF G1/4″ 6mm Male to Male Extender Fitting $17.49

オスオスのフィッティング結合用。バルブ用です。たかが排水のためにすごい出費だ…

チューブ

EKWB EK-DuraClear Soft Tubing, 10/13mm $22.95

ソフトチューブはEKWBでおすすめされたやつを素直に選んでみました。

ラジエーター用ファン

Thermaltake Pure Plus 14 RGB TT Premium Edition 140mm $69.97

どうせ買うなら光るやつがいい。CPU Water Blockとコントローラーが同じなので同時に制御できるのもポイント。

クーラント

EKWB EK-CryoFuel Clear Concentrate 100mL $14.99

透明のクーラントにしました。とりあえずは透明でいいかなと。RGBで光らせる予定だし、透明のが映えそうっていう理由です。精製水で10倍に希釈して使うタイプ。Premixのも売ってますが$24.99と高い。

流水計＆温度計

LED Thermometer 3 Way Flow Meter FlowMeter $14.85

ポンプが壊れたときに気づけるように流水計がほしかったので、温度計とセットになってるやつをチョイス。温度計は液晶なしで2pinをマザーボードに接続するタイプもあります。マザーに温度計測用の端子があればそっちにするべきです。そうすればラジエーターファン、ポンプの速度の基準を温度にすることができます。うちのマザーはそんなのないので液晶付きの温度計を選びました。

とりあえず以上で。