ethOS 1.2.5 update
1.2.4のアップデートからさほど時間が経っていませんが、1.2.5が出たので更新してみました。1.2.4のisoイメージが公開されなかったのはすぐに次のアップデートが控えていたからなのかな。
アップデート内容
アップデート内容はこちら。
ethOS 1.2.5 changelog (released September 15th 2017)
Major Changes
Changed ethOS team leader from kotarius to sling00 🙂
Fixed NVIDIA overclocking to correctly apply user-defined memory overclocks (CHECK YOUR OVERCLOCK VALUES!).
Refactored NVIDIA overclocking to enhance reliability on edge cases.Bug Fixes
Fixed the FGLRX error that was introduced in 1.2.4, which caused some systems to have issues with overclocking the last GPU.
AllowedCTRL+ALT+DELETE
to reboot the rig if executed on a local keyboard.
Preventedethos-update
from allowing updates if miners are in a defunct state, or if system has beenn up for over one hour.
Fixed issues associated with AMDGPU overclocking when integrated GPU is enabled.
Added better support topoolemail
config option to work better with certain pools (dwarfpool xmr and nanopool xmr).
Added better support for displaying correct hashrates if sgminer-gm-xmr hashrates are high.
Added better support for series-based AMDGPU (RX) overclocking.
Preventedethos-update
from overwriting/etc/ssh/sshd_config
upon update.
Prevented certain fatal errors associated with AMDGPU overclocking.
Prevented certain fatal errors associated with NVIDIA overclocking.
Fixed edge cases where NVIDIA 9-series GPUs did not collect the correct number of core/memory clocks.
Refactored gpu-info datagather to work in edge cases where it would previously timeout.Cosmetic Changes and Cleanup
Fixed cases where sgminer-gm-xmr would not display correct hashrates.
要約だけ翻訳して抜粋すると記のとおりです。
- ethOSチームリーダーがkotariusからsling00に変更
- NVIDIAのオーバークロックで、ユーザ定義のメモリオOCを正しく適用するよう修正(OC設定値をチェックしろ!)←もしかしてlocal.confのmemがまともに動くようになった!?
- ローカルにてCTRL+ALT+DELETEするとリブートするように
- 特定のプールでpoolemailコンフィグが正しく動くように?→pool.txtから抹消されてたのはやっぱりバグ持ちだったからなのかな。
- /etc/ssh/sshd_configがアップデート時に上書きされないようになった。
アップデート方法
赤字部分が増えてました。
Updating ethOS to the Latest Version
- Read the changelog for very important major changes.
- Become physicaly local to your rigs. Do not update remotely.
- Prior to updating, reboot your rig (a fresh rig is important for a successful update).
- Immediately after your rig boots successfully, run the update:
sudo ethos-update && sleep 5 && r
(do not interrupt it)
NOTE: slow USB 2.0 drives may have trouble updating.
- After your rig updates, it will reboot. Watch your rig come up.
- If your rig fails immediately after updating and rebooting, reupdate your rig:
sudo ethos-update reupdate && sleep 5 && r
- If reupdate fails, reimage your Drive. Reply to any gpuShack email if you bought ethOS and have trouble downloading it.
正式なアップデート方法を軽く訳すると、
- 重要な変更点は、変更ログを読め
- ローカルでリグに接続して行う、リモートで更新するな
- 更新前にリグを再起動する(アップデートに成功するためには新鮮なリグが重要)
- リグが正常に起動した直後に、更新を実行する。
sudo ethos-update && sleep 5 && r (中断しないこと)
注:遅いUSB2.0ドライブはアップデートに問題があるかもしれない。 - リグが更新されると、リグが再起動する。
- 更新と再起動直後にリグが故障した場合は、リグを再セットアップする
sudo ethos-update reupdate && sleep 5 && r - 再更新が失敗した場合は、ドライブのイメージを再作成する。ダウンロードに問題がある場合は、gpuShackのメールに返信する。
実際にアップデートしてみる
実際の所、今回もsshのリモートで行いましたが問題ありませんでした。
rで再起動後、sshで接続しsudo ethos-update && sleep 5 && rを実行、数分程度でアップデートが終わりました。が、今回はNVIDIAのOCが若干挙動かわってますので、local.confでmemを指定している人はご注意ください。(詳しくは後述)
▼Before
▼After
今回は特にアップデートによるハッシュレートの変化はありません。
claymoreのアップデート
ちなみに、お恥ずかしながらClaymoreのバージョンをv9.8から全く変えていなかったことに気づきました。
Minerのclにマウスをhoverしたらバージョンでてきました。ここ、前はclaymoreとしか出てなかったんですが…ethOSのバージョンアップの影響なのか、もしくはethosdistro.comが知らぬ間にアップデートしたのかのどちらかでしょう。
アップデート方法はkbにかいてありました。
Adding claymore 10.0 to ethOS
- Update ethOS.
- Make sure your GPUs are not in a crashed state. It is best to proceed immediately after a reboot.
- Run:
sudo update-miner claymore && sudo service ethos-miner-monitor restart
- See the Claymore Bitcointalk thread for configurations options that can be set in
/home/ethos/claymore.stub.conf
NOTE: If you have many rigs, use the above as a guideline for your own distribution method.
If any problem occurs and you would like to revert, run:ethos-update reupdate
再起動後、”sudo update-miner claymore && sudo service ethos-miner-monitor restart”コマンドであっという間にアップデート終わりです。
v10.0での変更点はBitcointalkのスレッドをご覧ください。v9.8と同じ設定でハッシュレートの変更は特になさそうです。
変更点、もしくは変更なしの点
セキュリティ関連
前回はアップデートによって、sshのPermitRootLoginがyesに戻ったり、キーボードレイアウトがusに戻ったりしてましたが、FIXされました。
“/etc/ssh/sshd_config”はそのままでした。
“/etc/default/keyboard”もそのままでした。
これはありがたい。特に変更なし。
local.conf、GeForce OverClock関連の変更点
nvidia-settingsでしていたOCが不要になりました!local.confにmemで設定したメモリクロック値とshow statsの値が一致するようになりました。これは嬉しい。
注意:1.2.4以前にmem値をだいぶ高めに設定して無理やりOCしている場合はアップデート前に適正値に書き換えるか一旦コメントアウトしましょう。
私は次の手順でアップデートしました。
- アップデート前にshow statsをみて、現在のmem値をメモる
- local.confにbios nameに対応するmem値を記載する
- custom.shのnvidia-settingsコマンドをコメントアウトする
- ethOSアップデート
▼show statsのmem値とbios nameを
▼remote.confに書く
▼custom.shのnvidia-settingsをコメントアウトする
Claymore Dual Miner設定
ClaymoreのDualMiner設定については特に挙動が改善していなかったのでスルー。local.confにdualminer設定をしてもnanopoolではうまくworkerを認識してくれませんでした。
よって、今まで通りclaymore.stub.confにて設定するため変更なし。
まとめ
ついにNVIDIA系のメモリOCがconfに書けるようになりました。ただ、問題が無いわけでもなく、同じグラボでRIGによってクロック値を変えていたものがあった場合、bios name指定のOCだと一緒の値になってしまいます。
例えば、うちの環境だとEVGA GTX1060 6GBがそれに当たります。とあるRIGではclock4608で動いているんですが、別のRIGだとその値だとGPUクラッシュしてしまいます(温度が原因かな…)。同一のRIGに搭載しちゃえばいいのかなとも思いますが、それはまた時間のあるときに。
もちろんRIG毎にクロックを指定する方法もあります。そちらの場合GPU番号順になるので、差し替え等でGPU番号がズレると終わりです。そう考えるとnvidia-settingsのuuidによるOCも選択肢の1つとして残しておいたほうが良いかもしれませんね。
ethOS設定まとめページも合わせて更新しました。
ディスカッション
コメント一覧
始めまして、分かる範囲で教えていただきたいんですが、
注意:1.2.4以前にmem値をだいぶ高めに設定して無理やりOCしている場合はアップデート前に適正値に書き換えるか一旦コメントアウトしましょう。
とありますが、これをやってしまうとどうなるんでしょうか。
私は、記載事項のようなことをしてしまったと思うんですが、メモリクロックを設定していたグラボだけ、メモリーアクセスエラーが出てしまい、マイニング自体が止まってしまう状況になってしまいました。
エラーメッセージは
GPU 0, GpuMiner cu_k1 failed 77, an illegal memory access was encountered
になります。
対処法などを知っていましたらご教授お願いします。
OCしすぎで止まってしまうのではないかと思います。一旦local.confのmem値の設定をなくして定格で運用してみて下さい。
1.2.4以前では「memで指定したクロックより実クロックが低く出る」という状況でしたが、1.2.5では「memで指定したクロックと実クロックが同じなる」ためにそのままの設定だとOCし過ぎになってしまう可能性があるためです。
解決しました。ありがとうございました。
ピンバック & トラックバック一覧
[…] 詳細はまたもやhyperbananaさんが完璧にまとめてくださっているのでこれ以上書くことがありません(笑) 詳しくお知りになりたい方はぜひ一度ご覧ください。 […]