ethOSに手を出してみた
いままでマイニングRIGはWin10で稼働していました。Win10(正確にはWin7)はライセンスいっぱい持ってたので特に問題なかったんですけど、Win10はGPUを8枚までしか搭載できないという制限があります。おそらくドライバ側の制限ですかね。9枚以降もデバイスドライバ上は認識するんですが、実際にマイニングさせると正常に動作しません。
そこでethOSを使います。Linuxです。Ubuntuのカスタムらしいです。これなら9枚以降も認識するそうなので、試しに買ってみました。購入はgpuShackから。OSイメージだけ単品購入すると$39ですが、16GB SSDを選んでも$44なのでそれを選択しました。SSD普通に買うと結構するしね。”VOFF5″というプロダクトコードを入れると$5OFFになります。
プリインストールで届くと思うんだけど、ISOをダウンロードすることもできました。SSD届くまでにUSBメモリかなにかにインストールして事前に試すこともできるんでしょうけれど、USBメモリも手元にないので、おとなしく届くのを待つことにします。
7/29注文、7/31発送、8/2到着といったところ。
こんなのが届きました。なんだかやけに軽いSSDとSATAケーブル2本。
重さ測ったら40gしかないの。たぶん中スカスカw
なお、中身はethOSプリインストール済みでした。
RIG2のWin10のSSDと交換して起動したらあっという間に起動。そしてグラフィックボード8枚全部認識しました。すごい。
ここからはイーサ先輩のブログと公式のknowledge baseを見ながら設定しました。
以降やったことを備忘録がてらメモしておきます。興味ない人は見ないでいいです。
まず、TeraTermをインストールします。SSHクライアントです。分かる人は好きなのを使ってください。以降はRIGのIP宛にSSHするとリモートでつながります。RIGにキーボード接続してももちろん使えますが、キーボードレイアウトがデフォルトでUSなので、JPに変えるまではリモートでやったほうがいいです。viで保存するのにコロンが入力できなくて、アサイン調べるのめんどいのでリモートでやりました。SSHもデフォで使えるようになってるし、初期設定が本当に楽でした。Linux経験があれば、Win10なんかより全然楽だと思います。
あとは、viエディタの使い方は必須ですので覚えてください。
[sourcecode language=”plain”]
▼パスワードの変更
# passwd ethos
# sudo passwd root ←rootも初期パスがliveなので変更します。もしくはsshでルートログインを禁止。お好きの方で。
▼sshでルートログインを禁止する場合。
# sudo vi /etc/ssh/sshd_config
PermitRootLogin yes→no
▼IPアドレスの固定
# sudo vi /etc/network/interfaces
iface eth0 inet dhcp
を
iface eth0 inet static
address 192.168.0.100
netmask 255.255.255.0
network 192.168.0.0
gateway 192.168.0.1
dns-nameservers 8.8.8.8
に変更(各自自分のアドレスに書き換えてください)
ここで固定IPにするのではなく、ルータのDHCP設定で固定にする方がいいかも。(MACアドレスと紐付け)
▼キーボードレイアウト変更
# sudo vi /etc/default/keyboard
us→jp
▼リモートコンフィグ無効
# echo -n "" > /home/ethos/remote.conf && echo "remote config turned off"
▼ローカルコンフィグ書き換え
# vi local.conf
globalminer claymore ←マイナーにクレイモアを使用
maxgputemp 85
stratumproxy enabled
proxywallet 0xef3fb55733fdcc515289c5ddb7cc34d6688898fb ←自分のウォレットに書き換えます
proxypool1 us2.ethermine.org:4444 ←各自使うプールに書き換え
proxypool2 us1.ethermine.org:4444 ←各自使うプールに書き換え
flags –cl-global-work 8192 –farm-recheck 200
globalfan 100 ←ファン回転数(無人部屋に置くので100%)
loc 496406 Rig2 ←496406は自動で設定されるホスト名ですが、プールに通知するworker名をRig2にしたいのでここで設定します
以下bios name別の個別設定、bios nameはグラボの型番ごとの固有値です。同じグラボをまとめて設定できます。
メモリクロックのOCはまともに動かないのでコメントアウト。
# palit geforce gtx 1060 3gb Single Fan
# 86.06.3C.00.40
# [type] [bios name] [value]
# ——————————————————
#mem 86.06.3C.00.40 4000 ←メモリクロックのオーバークロック
pwr 86.06.3C.00.40 60 ←消費電力制限(ラデオンの場合指定方法が違うので注意)
fan 86.06.3C.00.40 100 ←ファン回転数
# ——————————————————
# palit geforce gtx 1060 3gb Dual Fan
# 86.04.54.00.3A
# [type] [bios name] [value]
# ——————————————————
#mem 86.04.54.00.3A 4500
pwr 86.04.54.00.3A 60
fan 86.04.54.00.3A 100
# ——————————————————
# EVGA geforce gtx 1060 3gb
# 86.06.3C.00.60
# [type] [bios name] [value]
# ——————————————————
#mem 86.06.3C.00.60 4200
pwr 86.06.3C.00.60 60
fan 86.06.3C.00.60 100
# ——————————————————
# EVGA geforce gtx 1060 6gb
# 86.06.45.00.60
# [type] [bios name] [value]
# ——————————————————
#mem 86.06.45.00.60 4300
pwr 86.06.45.00.60 60
fan 86.06.45.00.60 100
# ——————————————————
▼クレイモアの設定
# vi claymore.stub.conf
-colors 1 ←色がつくようになります
-dbg -1
-esm STRATUMTYPE
-epool POOL1
-ewal WALLET
-epsw PASSWORD1
-eworker WORKER
-allpools 1
-gser 2
-allcoins 1
-wd 0
#uncomment and configure the -dpool and -dwal lines below to enable dualmining.
-mode 0
DualMiningでSCを掘ります
-dcoin sia
-dpool sia-asia1.nanopool.org:7777 ←プール
-dwal 7693c7f0fd9c363e7a4b31cd67b663ea82dd302d272c38da49d8fa9d9757928ba324fd97bbe3/Rig2/メールアドレス ←ウォレット/worker名/メルアド
-dpsw x
▼その他よく使うコマンド
再起動
# r
ステータスを見る
# show stats
採掘状況を見る
# show miner
configで有効行のみ出力する
# cat /home/ethos/local.conf | grep -v ‘^#’
設定を反映
# putconf && minestop
オーバークロックを反映
# putconf && ethos-overclock
両方
# putconf && minestop && ethos-overclock
GeForce関連情報表示
# nvidia-smi
シャットダウン
# sudo shutdown -h now
[/sourcecode]
現状、オーバークロック関連のコマンドはまともに動きません。powertuneだけは使えましたが、GPUによっては制限できる電力の下限値があるっぽいです。
長くなったので続きは次回。
ethOS設定まとめ記事を書きました。よかったら一緒に御覧ください。
ディスカッション
コメント一覧
SSD版を購入してからは、どこから、isoをダウンロードできますか??
メールの方にリンクがありましたありました>m<
早とちりして、申し訳ありません
マイニングは、記事を書いた当初と同じ状況であるとは限りません。仮想通貨自体の価格の上下、Difficulty上昇による採掘難易度の変化、通貨によっては半減期などで報酬が減る、なんてこともあります。趣味の自作PCの延長でなければよく採算性を計算した上で始めることをおすすめします。
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