燃えたBaikal X10を確認
昨年12月28日に「Baikal Giant X10 壊れました」という記事を書きました。当時私はハワイに居たので直接確認しておらず、家族に「焦げ臭い、煙が出た」と聞いただけでした。それから電源をぬいて放置されていたわけですが、昨日ようやく中を見ることができました。
四隅のネジを外して基盤を引っ張り出します。
あ、黒くなってる箇所がある。
裏を見ると、こんな感じ。
素人にはどうにもならんということがわかったので、そっと戻しました。見る限り燃えてるのはこのハッシュボードだけです。残りの2枚は燃えていなさそう。
というわけで他のボードの電源を接続してみたところ、動作しました。
性能は2/3になりましたがなんとかマイニングに復帰です。
ついでに消費電力測ってみました。ハッシュボード2/3で111W、MGroestlアルゴリズムのカタログスペックでは消費電力150Wなので大体カタログ通りですね。
さて、燃えた原因ですが、さっぱりわかりません。ファンは60%にして運用していました。(SGMINER Optionsのbaikal-fanが60)
とても静かですし、電気も食いませんし、手をあてても風が冷たいのです。WEBインタフェースでみてもチップ温度は40℃前後です。数値上は大丈夫でも少し風量上げたほうがいいかもしれませんね。
さりげなくハワイから持ち帰ったBitmain Antminer A3を一緒に設置してます。これが、また爆音なんですよ。Baikal Asicを頑張って静音させる意味がなくなるくらいの爆音です。
A3はハワイではFrequency500M、Fan60%で運用していました。しかし日本は寒いのでFrequency600M(デフォルト値)、Fan60%でチップ温度80℃以下を保てています。日本すごい。
このFan60%での回転数4200rpmっていうのが住宅地でマイニングできる限界値なのではないかと思う次第です。これでひとまず様子を見ようと思います。
余談。修理について。
バイカルの保証期間は受領から10日以内です。この時点で無償交換は無理ですし、どっかに基盤が燃えた場合は保証外と書いてあった記憶がほんのりあります。修理のために返送して、また送られてくるのを受け取り、設置し直すことが困難です。今回の日本滞在でやるのはまず無理でしょう。潔く諦めてこのまま行きます。
なお、アフターサービスの問い合わせ先はsupport(atmark)baikalminer.comですが、ここに問い合わせたところスカイプで連絡しろって言われました。もうメンドイのでそこで放置してます。
ディスカッション
コメント一覧
貴重な分解レポートありがとうごさいます。
大変参考になりました。
どのような構造なのか興味がありましたがこれで良く判りました。
ところで、これらの機材は、ほぼ剥き出しの構造なので、一部、電波障害が発生している
ようです。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1107215.html
マイニングリグ等も剥き出しなので同じ状況と思われます。
この記事で、FCC(Federal Communications Commission)のスプリアス(不要輻射)
の規制(クラスA,B)に違反している機器はアメリカに輸出できないことになっている事を
思い出しました。昔、生産試作機を電波暗室に持ち込み、不要輻射の測定を行った経験が
あります。
やはり、電子機器はフィン付きの金属ケースに収納しなければいけないのかなと、
今更ながら気が付きました。
お手持ちの機材についても、前後を金網などで覆いシールドする必要があるのではないかと思います。
日本でも起こりうることなので、総務省電波管理局の測定車が周辺を走り廻ると危ないですね(笑)。
http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/moni/type/deurasys/deuras_m.htm
「マイナーによる電波障害摘発!」なんて記事が出るのも近い将来ありそうです。
特にマンションなどの集合住宅の一室で、大規模に運営されている皆様はご注意願います。
「そう言えば、最近、部屋に帰ると携帯通じないんだよな」噂がご近所で出たら対策を
お願いします(笑)。
因みに、田舎に新築した家は、廻りをガルバリウム鋼板でサイディングしていますので、
窓の側以外は携帯の電波の入りが悪いです。
全くの偶然ですが、深夜電気料金が東京電力の半分ですので、これでMyマイニングハウスは
準備万端となりました。
電波障害怖いですね。気をつけないと。
とりあえず現在RIGを設置しようとしているのはマンションの高層で、そもそも携帯の電波が入らないのでアレですが…
サイディングというのをちょっと調べて見ようかなと思います。
サイディングと言うと格好よく聞こえますが、昔で言う、廻りをトタン板で囲った
安物住宅です。
トタン板の亜鉛メッキ鋼板と違い、ガルバリウム鋼板は屋根材に使われている
アルミと亜鉛の合金で耐久性に優れているそうです。
セキュリティ対策にSECOMホームセキュリティに加入しましたが、ホーム端末とSECOM
拠点との接続には携帯の3G通信が使われているそうです。
たまたま、最短距離にある携帯用電波塔方向(北西)には窓がない建物だったので、
電波が入らないとSECOMの工事担当者が言ってました。
やむを得ず窓がある南東側の電波塔方向にホーム端末を取り付けました。
仮にリグが不要輻射していたとしも、お隣まで30m以上離れている過疎地なので、
なんの問題もありません。
むしろ、ケースに収容しないと、猫とリグの共存が出来ないので、そちらの方が
問題かも知れません(笑)。
マイニングは意図せずに企画した住宅でしたが、電気料金を含む周辺の環境はマイニングに
最適となってしまいました。
後から結果が付いてくる運の良さに驚いています。